日本アカデミー賞の裏事情がヤバい!やらせ疑惑や出来レースの真相は?

毎年恒例となっている日本映画に携わる映画人たちの祭典『日本アカデミー賞授賞式』

邦画界最大規模の豪華さを誇るこの映画賞は、1978年の初開催当時から日本映画の歴史を記録し続けています!

しかし、その一方で、やらせ疑惑や出来レースなど良くない噂も多くあります。

そこで今回は、そんな日本アカデミー賞の裏事情についてお伝えしていきます!

日本アカデミー賞とは

アメリカのアカデミー賞と同様の運営方式を執り、「映画産業のより一層の発展と振興、さらには映画界に携わる人々の親睦の機会を作る事」を主旨とし、「映画人の創意を結集し、日本映画界にあって最高の権威と栄誉を持つ賞に育成すること」を念頭に創設されました。

そして、それまでの映画賞が、映画評論家、新聞、雑誌記者などジャーナリストによる外部の決定に対し、この『日本アカデミー賞』は実際に日本の映画製作に従事する映画人が会員となり、会員の投票により、その年度の業績の優れた作品・映画人を選出し表彰する映画人による映画人のための賞として開催されています。

そのため、監督や俳優のように華やかな場に登場することのほとんどない、撮影・照明・美術・録音・編集等スタッフの地道な活動に対して各賞を与えられるので、その意義はとても大きいのです。

日本アカデミー賞はやらせ?出来レース?

しかし以前から、そんな日本アカデミー賞には「やらせ」や「出来レース」を疑う声が相次いでいます。

それを最も印象付けたのが、2016年に山田洋次監督作品『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した二宮和也さんのスピーチです。

この前年の日本アカデミー賞では、二宮さんと同じジャニーズ事務所のタレントである岡田准一さんが『永遠の0』で最優秀主演男優賞を受賞し、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞を同時受賞されていました。

そのため『母と暮せば』の二宮さんと合わせれば、最優秀主演男優賞は二年連続でジャニーズ事務所のタレントが獲得したことになります。

そこで二宮さんは、山田洋次監督をはじめとした『母と暮せば』関係者や、共演した吉永小百合さんらへのコメントもなく、いきなりジャニーズ事務所内部の話をし始められたのです。

「もう、ありがとうございます。昨年僕の先輩である岡田准一君がこの賞をいただきまして、すごくうれしくて、家で「すごいいい酒だなあ」と思って、飲みながら見せていただきました。

でも、飲んでいくうちに悔しくて。「俺も欲しいな」という風に、だんだん思ってきたときに、会ったのかな、岡田君と。そのときに、「次はお前だから」と言っていただきました。

そのときは、全然自分の中では、そこまでピントがあっていなかったですし、ここに立つということは思っていませんでしたけど、すごくうれしいですし、「とったな」と思います。

2年連続で、僕が先輩の次にこれをいただくのは、すごくうれしいですし、この姿を、まあ嵐の人たちも絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います」

引用:マイナビニュース

『母と暮せば』は戦後を生きる母(吉永小百合)のもとに、長崎の原爆の犠牲となって亡くなった青年(二宮)が幽霊となって現れる物語で、平和や反核をテーマとした作品。

社会的なメッセージ性の強い作品だけに、核兵器や原発問題など、映画が訴えかけるメッセージに即したスピーチがあってもよさそうなものだが、それもなかったのです。

それどころか、受賞の壇上で二宮さんが感謝を捧げたのは、まさかの人物たちでした。

「そしてジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています。

今日はすごくいい酒が飲めそうだなと。岡田君に自慢します。本当にありがとうございました」

引用:マイナビニュース

ところが、テレビ放送では前述の発言は全てカットされていました。

しかし後日、ニュースサイトがスピーチ全文を掲載したため、大炎上。

二宮さんのジャニーズ事務所のことしか話さないあまりに歪なスピーチから「ジャニーズ事務所が金とコネで日本アカデミー賞を乗っ取ったのではないか?」「この賞が出来レースであることを自ら暴露したのか?」といった憶測が飛びました。

映画界の大御所も強く非難!

そんな日本アカデミー賞に対し、映画界の大御所も強く非難しています。

たけし

2014年10月に行われた「第27回東京国際映画祭」内のイベントでのことです。

北野武さんが「(日本のアカデミー賞では)推薦された作品しかノミネートされない。自分の映画がアカデミー賞に推薦されたことは一回もありません」、

「全部持ちまわり。今年はあそこ、次はどこ。アカデミー賞の会員が選んだなんて言っているけどアカデミー賞の会員なんかどこにもいない。そういう汚いことばかりやっているから日本映画がダメになる」と厳しく非難されていました。

樹木希林

2008年に行われた「日本アカデミー賞」でのことです。

この年、2007年に公開された映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で主演女優賞を樹木希林さんが受賞されました。

すると、そのスピーチで「私が審査員なら違う作品を選んでいました」「賞をいただいてしまって申し訳ない」と爆弾発言。

しまいには「組織票かと思った」と言いたい放題だったのです。

是枝裕和監督

2016年に行われた「日本アカデミー賞」でのことです。

この年に最優秀作品賞と最優秀監督賞に選ばれたのは、映画『海街diary』の是枝裕和監督でした。

すると、是枝監督はスピーチで「アメリカ本国も、アカデミー賞でいろんな問題を受けていましたが、このイベントも、日本の映画人がみんなで祝えるイベントになるには、まだまだいろんな改革をしなければいけないところがいっぱいあります」という、日本アカデミー賞に公平性がないことをほのめかす意味深なスピーチをされました。

日本アカデミー賞の裏事情がヤバい!

では、そんな日本アカデミー賞はどのような選定方法を用いているのでしょうか。

日本アカデミー賞の選定方法

まず、日本アカデミー賞は“日本アカデミー賞会員”の投票によって、受賞作品数本と俳優さん数人を選定していきます。

その後、先に選定された作品や俳優たちをもう1度、日本アカデミー賞会員によって厳選し、最優秀賞などを決定します。

そして、その“日本アカデミー賞会員”の資格を有するには、2つの条件をクリアする必要があります。

  • 日本の映画事業に現在も含め3年以上従事していること
  • 運営・実行委員会または賛助法人より推薦され認められた者

日本アカデミー賞会員の内訳

参考までに、2019年度の会員数3,959名の内訳です。

俳優/マネージャー 129
プロデューサー 62
監督 111
脚本 64
音楽 15
外国映画輸入配給協会 9
日本映画テレビ技術協会 66
録音 31
美術 31
照明 51
撮影 69
編集 36
松竹 298
東宝 298
東映 281
日活 54
KADOKAWA 133
興 連 8
フリースタッフ 297
賛助法人 1,631
受賞者特別会員 他 285

組織票が可能!?

松竹、東宝、東映の大手映画製作配給会社3社の合計は877名で、 全体の22%占めており、日活、KADOKAWAを含めると1,064名で全体の26%を占めます。

全体の26%なら問題ないように見ますが、実は「賛助法人」という全体の41%を占める1,631名という数字が大きな鍵を握っています。

「賛助法人」とは、株式会社アミューズ、エイベックス株式会社、株式会社オスカープロモーションなどの芸能事務所、ギャガなどの独立系映画会社、テレビ局、出版社など200社以上からなる票のことです。

しかし、この「賛助法人」が持つ1,631名の内訳は公表されていません。

そのため、1つの会社などに多くの投票権を振り分けていた場合、 組織票を投じることも可能となるのです。

実際はどうなの?

では、実際に過去10年間の最優秀作品を見ていきたいと思います。

実写作品 アニメ作品
2009 『沈まぬ太陽』東宝 『サマーウォーズ』ワーナー
2010 『告白』東宝 『借りぐらしのアリエッティ』東宝
2011 『八日目の蝉』松竹 『コクリコ坂から』東宝
2012 『桐島、部活やめるってよ』ショウゲート 『おおかみこどもの雨と雪』東宝
2013 『舟を編む』松竹 『風立ちぬ』東宝
2014 『永遠の0』東宝 『STAND BY ME ドラえもん』東宝
2015 『海街diary』東宝 『バケモノの子』東宝
2016 『シン・ゴジラ』東宝 『この世界に片隅に』東京テアトル
2017 『三度目の殺人』東宝 『夜は短し歩けよ乙女』東宝
2018 『万引き家族』ギャガ 『未来のミライ』東宝

このように直近10年間の最優秀作品を見ていくと、20作品中の16作品が松竹、東宝、東映の大手映画製作配給会社から選出されています。

これだけで必ずしも「やらせ」「出来レース」とは言えませんが、少し違和感を覚えるのも事実ですよね。

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