プロ野球チーム「千葉ロッテマリーンズ」の永野将司投手が3月12日、報道陣に対して広場恐怖症であることを公表されました。
今回は、そんな広場恐怖症とはどんな病気なのか症状や原因などについてまとめていきます！
また、パニック障害とは違うのかについてもお伝えします。
ロッテ永野将司の広場恐怖症とは？症状や原因！
ロッテの２年目左腕、永野将司投手（２５）が１２日、不安障害のひとつである広場恐怖症であることを公表した。ＺＯＺＯマリンのオープン戦・ヤクルト戦後に自ら報道陣の前で「吉井投手コーチや川越投手コーチのご理解もいただいている。しっかり治療していきたい」と明かした。
飛行機や新幹線など長時間の移動の際に不安に襲われ、動悸（どうき）などを引き起こす症状で、大学（九州国際大）時代から長距離の移動の際には新幹線でも各駅停車を利用するなどしてきたという。社会人のＨｏｎｄａ時代に広場恐怖症であることを診断された。ロッテ入団の際は球団と話し合い、現状で無理のない方法で移動するなどしてきた。今年２月の沖縄・石垣島キャンプは空港まで行ったが、参加は断念していた。
引用：スポニチ
「広場恐怖症」を初めて聞いた方も多いと思います。
そこで、ここからは広場恐怖症についてまとめていきます！
広場恐怖症とは
広場恐怖症は文字通りには「人の多い場所に対する恐怖」を意味しますが、具体的には、不安が激しくなったときに体裁よく容易に逃げ出すことができないような、人が多くにぎやかな場所に追い込まれることに恐怖感を抱く状態をいいます。
具体的な場所として、
- 公共交通機関（例：自動車、バス、列車、船、航空機）
- 広い場所（例：駐車場、市場、橋）
- 囲まれた場所（例：店、劇場、映画館）
- 列に並ぶまたは群衆の中
- 家の外に一人でいる
が挙げられます。
症状
主な症状としては、
- 動機、心悸亢進、または心拍数の増加
- 発汗
- 身震いまたは震え
- 息切れ感または息苦しさ
- 窒息感
- 胸痛または胸部の不快感
- 嘔気または腹部の不快感
- めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
- 寒気または熱感
- 異常感覚（感覚麻痺またはうずき感）
- 現実感消失（現実ではない感じ）または離人感（自分自身から離脱している）
- 抑制力を失うまたは死ぬことに対する恐怖
が挙げられます。
原因
気質要因
色々なことを否定的にとらえる感情や、不安への敏感さは、広場恐怖症と密接に関連しています。しかし、ほとんどの不安症群（恐怖症、パニック症、全般不安症）とも関連します。
環境要因
子どもの頃の否定的な出来事（大切な人との分離、両親の死など）や、襲われる、奪われるといったストレスの強い出来事が、広場恐怖症と関連します。また、広場恐怖症のある人は、家庭の温かさが少なく、過保護に育てられたと述べることが多いようです。
遺伝要因と生理学的要因
広場恐怖症の遺伝率は61%と報告されています。
治療
広場恐怖症は慢性的で持続的なことが普通で、治療されずに自然寛解する割合は10％と少数です。
しかし、治療を受けるとほとんどの患者が劇的に改善します。
また、パニック症が治療されると、広場恐怖症も次第に落ち着きます。
最も有効な治療は、薬物療法です。
薬物療法
恐怖を起こさせる刺激に直面したとき、必要に応じてベンゾジアゼピン系の薬物を用います。
これは不安等の症状に対し、最も早い反応を示します。
また、SSRIは広場恐怖症を含むさまざまな不安症状を緩和し、再発を予防するはたらきがあります。
パニック障害とは違うの？
広場恐怖症は不安症の一種です。
そのため広場恐怖症の人の約30～50％は、パニック症も併発してるといわれています。
また、パニック障害の症状をまとめると、パニック発作、予期不安、広場恐怖が3大症状ということができるともいわれているので、
考え方としては、
パニック障害＝パニック発作、予期不安、広場恐怖
が正しいと思われます。
まとめ
今回は、ロッテ永野将司選手の広場恐怖症とは何なのか症状や原因についてまとめていきました。
人が多くにぎやかな場所に追い込まれることに恐怖感を抱く状態が広場恐怖症でしたね。
また、パニック障害とは違うのかについてもお伝えしました。
パニック障害の１つの症状として広場恐怖症がありましたね。
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